ウォッカ「ストリチナヤ」改め「ストリ」に、ロシア軍事侵攻に抗議

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ウォッカの銘柄「ストリチナヤ」は「ストリ」に変更される/Igor Golovniov/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

ウォッカの銘柄「ストリチナヤ」は「ストリ」に変更される/Igor Golovniov/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

ニューヨーク(CNN) ウォッカの銘柄「ストリチナヤ」を製造するストリ・グループは、ロシアのウクライナ侵攻に対する直接的な反応として、銘柄名を「ストリ」に変更すると発表した。

ストリ・グループの創業者でロシア出身の富豪ユリ・シェフラー氏は2000年、プーチン政権に反対してロシアから亡命した。同社のウォッカは長年ロシア産と宣伝されていたが、同年からはラトビアで生産されている。ストリ・グループはSPIグループ(本社ルクセンブルク)の傘下にある。

ストリ・グループは4日の発表の中で、プーチン政権に強く反対する創業者の立場を強調。行動を起こし、ラトビアのルーツを正しく伝えることは、従業員の願いでもあるとした。

これに先立ちストリ・グループは、今後はスロバキア産の原料のみを使用して、ロシアから調達した原料が使われないことを徹底させると発表した。

「ストリチナヤ」の名称は、発祥地のモスクワにちなんで「首都」の意味がある。米国ではオハイオ州やニューハンプシャー州などが酒販店に対し、ウォッカを中心とするロシア産やロシア銘柄のアルコール飲料を売り場から撤去するよう求めていた。ロシアに抗議してストリのウォッカを破棄するバーもあった。

ただ、そうしたボイコット運動は的外れの可能性もある。蒸留酒メーカーでつくる米蒸留酒協議会(DISCUS)によると、ウォッカの年間販売額約70億ドル(約8044億円)のうち、ロシア産ウォッカが占める割合はごくわずかにすぎない。

米国のウォッカ消費量に占めるロシア産ウォッカの割合は1%未満。アルコール飲料市場調査会社のIWSRによれば、米国で消費されるウォッカは米国内産が半分以上を占めている。

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