OPECプラス、ガソリン価格高騰も小幅な増産を維持

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サウジやロシアなどの産油国で構成するOPECプラスが小幅な増産を維持すると表明/Maxim Shemetov/Reuters

サウジやロシアなどの産油国で構成するOPECプラスが小幅な増産を維持すると表明/Maxim Shemetov/Reuters

ロンドン(CNN Business) 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国でつくる「OPECプラス」は4日、閣僚級会合をオンラインで開き、原油の小幅な増産を維持することで合意した。米国のバイデン大統領はエネルギー価格高騰を抑え込むための一段の対処を求めていたが、それには応じなかった形だ。

産油国側は声明を出し、来月の原油生産について、日量40万バレルの増産にとどめると発表した。米国ではエネルギー価格の上昇が物価上昇を招き、経済力の劣る世帯にとって痛手となっている。

OPECプラスは、米国、日本、インドといった主要なエネルギー消費国から増産によって石油価格の押し下げに協力するよう求められていた。

バイデン氏は2日、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の中で、ガソリン価格の高騰をロシアやOPEC加盟国が増産を拒否している結果だと発言している。

石油価格の国際指標となる北海ブレント原油先物の価格は、過去1年で倍の1バレルあたり83ドルまで上昇。世界経済が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復していることが背景にある。

バンク・オブ・アメリカは今後も価格が一段と上昇し、来年6月までに同120ドルに達すると予測している。

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