ガザ避難民、WHO事務局長が感染症のまん延を懸念

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国連パレスチナ難民救済事業機関がガザ地区に設置した難民キャンプの空撮画像/Ashraf Amra/Anadolu/Getty Images

国連パレスチナ難民救済事業機関がガザ地区に設置した難民キャンプの空撮画像/Ashraf Amra/Anadolu/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はX(旧ツイッター)への投稿で、パレスチナ自治区ガザ地区の避難民の間で感染症がまん延する恐れがあると述べ、改めて懸念を表明した。

テドロス氏は、約130万人に上る避難民の過密状態と食料や水、衛生設備の不足により、感染症が拡大しやすくなっていると指摘。インフラや医療体制の不備で、感染症の患者が増えていると書き込んだ。

同氏によれば、11万人あまりが急性の呼吸器感染症、7万人あまりが何らかの下痢症状を訴え、ダニによる皮膚病「疥癬(かいせん)」やシラミ、湿疹、とびひ、水ぼうそう、黄疸(おうだん)の症例が何千件も発生している。

同氏はガザでの継続的な戦闘停止を呼び掛け、感染症拡大のリスクを改めて警告した。

さらにWHOのハリス報道官が先に警告した通り、ガザの医療体制が改善しなければ、爆撃より多くの人が病気で死亡する恐れもあると指摘。「持続的な停戦が今すぐ必要だ。市民にとって、生きるか死ぬかの問題だ」と強調した。

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