イラクの死者、今年最悪の103人に 各地で爆弾テロや銃撃
バグダッド(CNN) イラク当局が24日発表したところによると、23日に国内各地で相次いだ爆弾テロや銃撃による死者は103人に達した。CNNの集計によると、1日の死者数として今年最悪の数字になった。
当局によると、この日は7県で計35件の攻撃があり、負傷者は267人に上った。死者数は今年最も多かった6月13日の93人を超えた。
同国の暴力は2006年をピークに沈静化していたが、昨年末の米軍撤退後、民間人や治安部隊を狙った武装勢力の攻撃が相次いでいる。政治的危機の深刻化にともない、宗派間抗争が再燃するとの懸念も指摘されている。
ある大学生はCNNとのインタビューで「米軍が撤退すれば暴力は収まると言われていたのに、事態は逆に悪化している。この国での将来は考えたくない」と話し、政府の無策を批判した。