「コロナのパンデミック終結が視野に」 WHO事務局長

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医療従事者を描いた壁=1月12日、アイルランド・ダブリン/Clodagh Kilcoyne/Reuters

医療従事者を描いた壁=1月12日、アイルランド・ダブリン/Clodagh Kilcoyne/Reuters

(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の終結に向けて世界はかつてないほど良い状況にあるとの考えを示した。

「新型コロナによる週間報告死亡者数は先週、2020年3月以来最低となった」と説明し、「パンデミックを終わらせるのにこれまでで最も良い状況だ。まだそこに到達していないが、終わりが視野に入っている」と述べた。

一方で「マラソンランナーはゴールが見えても立ち止まることなく、残っているすべてのエネルギーを使ってさらに懸命に走る。私たちも今こそもっと懸命に走り、必ずゴールしてこれまでの苦労が報われるようにしなければならない」と注意喚起した。

さらなる変異株の出現や死亡、混乱、不確実性のリスクがあるとも指摘し、「このチャンスをいかそう」と呼び掛けた。

WHOは同日、6つの政策概要を発表し、パンデミックを終わらせるために各国政府が取るべき行動を概説した。概要は過去32カ月間の証拠と経験に基づくもので、救命や保健システムの保護、社会的・経済的混乱の回避についてのガイダンスを示している。テドロス氏は「各国政府が自国の政策をよく検討し、新型コロナや今後流行する可能性のある病原体に対する政策を強化するための緊急要請だ」と説明した。

公式の感染者数は実態を反映していないが、米国を含め世界的に感染者数は着実に減少傾向にある。

WHOの最新情報によると、1週間の患者数は全地域で減少しており、全体では1週間前と比較して28%減少。今月5日〜11日に報告された死亡者数は1万1000人強で、前週と比較して22%減少した。

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