習主席、ウクライナ情勢の読み間違いに落ち着かず? 米CIA

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2月4日、北京で会談した習近平国家主席(右)とプーチン大統領/Alexei Druzhinin/Sputnik/AFP/Getty Images

2月4日、北京で会談した習近平国家主席(右)とプーチン大統領/Alexei Druzhinin/Sputnik/AFP/Getty Images

(CNN) 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は12日までに、中国の習近平(シーチンピン)国家主席はロシアのウクライナ侵攻に伴う事態の進展が、中国が得た諜報(ちょうほう)内容とは異なる方向となっていることが一因で「気持ちが落ち着かない状態にあるだろう」との見方を示した。

米上院情報特別委員会の公聴会で述べた。中国指導部はまた、ロシアの醜悪な侵略行為とのかかわりで中国が被っている評価の低落を懸念しているとも指摘。自国の経済成長率が過去30年の実績よりも落ち込んでいる現状を踏まえ、侵攻による経済的な損害も危惧しているとした。

その上で、習主席はプーチン大統領の行動が米欧諸国の団結をより強めていることを目にして少し落ち着かない状態にあるだろうと推測。米欧同盟の強化は侵攻前に想像することは難しかったであろうとも述べた。

中ロ両国が近年、連携を深めるなか、習主席とプーチン大統領はウクライナ侵攻前、北京冬季五輪の開幕式に合わせて首脳会談を実施。「際限ない」協力関係を確認する共同声明も発表していた。

この首脳会談をめぐっては、中国はロシアに冬季五輪の閉幕まで侵攻を見合わせるよう促したとする西側諸国の諜報が浮上。ただ、この諜報の内容の解釈にも幅があり、プーチン氏が首脳会談の席上でこの問題を習主席と直接話し合ったのかは不明となっている。

一方、中国外務省報道官は12日までに、ロシアの主張に同調する形で、米国の資金援助が疑われるウクライナ内にある生物兵器の研究所への多国間参加の査察が受け入れられるべきだとの立場を示した。

報道官は会見で、国営の中国中央テレビ局(CCTV)によるロシア国防省の報道官の発言に依拠した報道に言及。ロシア国防省は、米国はウクライナの研究所で生物兵器の開発に資金を提供していたと主張していた。

中国外務省の報道官は、ウクライナ内の米国の研究所の秘密を暴いたロシアの軍事作戦はいわゆる宣伝工作かつ馬鹿げたものとはねつけられる事柄ではないと主張した。

米ホワイトハウスのサキ報道官はこの研究所の問題について「陰謀論」と一蹴(いっしゅう)した。

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