オランダ総選挙 与党が第1党へ、極右政党は届かず

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自由党のウィルダース党首。第1党には届かなかった

自由党のウィルダース党首。第1党には届かなかった

オランダ・ハーグ(CNN) 15日に行われたオランダ下院選で、ルッテ首相率いる保守系与党・自由民主党(VVD)は極右政党の自由党(PVV)の追い上げをかわして第1党の座を維持する見込みであることが出口調査で明らかになった。

反移民・反欧州連合(EU)や「オランダの非イスラム化」を掲げるウィルダース党首率いる自由党は予想より振るわなかった。国営放送NOSの出口調査によれば、自由党は他の2つの政党と第2党の座を争っている。

左派の環境政党グリーン・レフトが躍進し、連立与党の一角を占めていた労働党は歴史的な敗北を喫するとみられる。NOSによれば投票率は過去30年間で最高の81%だった。

出口調査での勝利が伝えられたあと、ルッテ首相は支持者に向かって、「これはオランダにとっての夜だ。ブレグジットの後、米大統領選挙の後、私たちは誤った種類のポピュリズムを『止めなければならない』と訴えてきた」と述べた。

ライデン大学の世論調査では、自由民主党と自由党は一時、接戦を繰り広げていたが、最近では自由民主党がリードしていた。自由党の支持が高まっていることを受け、自由民主党は右寄りの政策を掲げるようになっていた。

また選挙直前には、トルコの閣僚がオランダへの入国を拒否された問題を発端に両国の対立が深まった。トルコのエルドアン大統領は、ボスニアで1990年代に起きた「スレブレニツァの虐殺」はオランダ人のせいだと発言し、ルッテ首相は猛反発。これが自由民主党への追い風となったとの見方もある。

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