米駆逐艦、南シナ海の中国人工島付近を航行

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昨年の演習で空母を先導する駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」(左)=US Navy

昨年の演習で空母を先導する駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」(左)=US Navy

(CNN) 米海軍の駆逐艦が10日、南シナ海で中国が造成する人工島から12カイリ(約22キロ)以内の海域を航行した。

米軍幹部がCNNに語ったところによると、イージス駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島にあるファイアリー・クロス礁付近を航行した。

12カイリは国際法で認められる領海の範囲。米国はこの海域が中国の領海ではなく、公海だという解釈を示す目的で艦船を派遣した。同鑑は何事もなく航行を完了したという。

これに対して中国外務省の報道官は、「関係機関が法に基づいて監視、追尾、警告の措置を取った」と述べ、「米国側の行動は中国の主権と安全を脅かし、岩礁上の要員と施設を危険にさらし、地域の平和と安定を損なった」と非難した。

南シナ海ではスプラトリー諸島などをめぐり、中国や東南アジア諸国が領有権を主張し合っている。中国はファイアリー・クロス礁で人工島の造成を進め、今年1月には滑走路が完成したと発表していた。

米海軍が南シナ海で航行作戦を実施したのは昨年10月のスビ礁付近、1月の西沙(パラセル)諸島トリトン島付近に続き、今回が3度目となった。

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