中国ネットで音楽統制、「みだら」など理由に120曲禁止

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中国の習近平国家主席。同国政府は娯楽分野に対する締め付けを強めているとみられる

中国の習近平国家主席。同国政府は娯楽分野に対する締め付けを強めているとみられる

(CNN) 中国文化省は13日までに、社会に害悪を及ぼすなどの理由で音楽120曲をインターネット上で流すことを禁じる方針を公式サイトで明らかにした。

禁止の対象は全て中国語の音楽で、「性的な乱れ、暴力、不服従や不道徳を助長する内容のもの」としている。

「学校に行きたくない」などの題名を持つ曲も禁止された。「中国人女性ではなく、台湾女性を愛する」の言葉がある台湾の歌手の人気曲もブラックリストに入れられ、「世界には何もせず放屁が好きな人間も一部いる」の歌詞がある「放屁」と題する曲も禁じられた。

同省は声明で、禁止の方針に従わなかったサイトは法律に従って厳しく罰せられるとも述べた。

中国のソーシャルメディアには今回のブラックリスト発表への反応が目立った。不満を漏らす意見も一部みられ、「これが中国でヒップポップ音楽が育たない理由」の指摘も。「不注意にも(禁止された曲が)注目を集めることになった」とし、「文化省ありがとう。以前は知らない曲だったので急いで聴こう」との冗談交じりの意見もあった。

「今週のヒットチャート」など皮肉もにじませた書き込みもあった。

中国でインターネットなどでの検閲は珍しいことではなく、最近は娯楽分野でも不適切とする内容への締め付けが目立つ。昨年12月には人気のテレビドラマで女優の胸元が露骨過ぎるとの当局の判断で関連場面が削除された。自動車ショーでも露出度の多い服装着用のモデルの登場が禁じられた。

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