故サッチャー元英首相 「負の遺産」に根強い批判も

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マーガレット・サッチャー氏。死後もなお評価が二分するという

マーガレット・サッチャー氏。死後もなお評価が二分するという

ロンドン(CNN) 今月8日に死去した英国のサッチャー元首相はその業績が世界で高く評価されているが、英国民の間では、貧富の差を広げるなど「負の遺産」を残したとの批判も根強い。

葬儀会場となったロンドン・セントポール大聖堂の主任司祭、デービッド・アイソン師はCNNとのインタビューで、「政権を退いて23年たった今もなお、サッチャー氏は意見を二分する人物だ」と指摘した。

「その理由のひとつは、同氏の政策が英国社会に残した痛みと怒りを、われわれがまだ受け入れていないからだ」という。

同師によれば、現政権が進める緊縮策によって、同じ傷が今また痛んでいる。「富裕層と貧困層の関係や、両者が対立せずに連携する方法など、重要な課題がある。葬儀はそれらを考えるきっかけになるだろう」と、同師は語った。

サッチャー氏は1975年に保守党党首となり、79年から90年まで政権を担った。

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