イランとパキスタンの国境付近で強い地震、死傷者100人超

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イランとパキスタンの国境付近で強い地震

(CNN) パキスタンとイランの国境付近で16日午後に強い地震があり、関係者によると少なくとも34人が死亡、80人が負傷した。

イラン地質調査所によると、現地時間の午後3時15分ごろ、マグニチュード(M)7.5の地震が発生。震源はパキスタンとの国境に近いサラバン市の約80キロ北部だった。一方、米地質調査所(USGS)はM7.8、震源の深さは82キロと推定している。

パキスタンのバロチスタン州の当局者は、この地震により州内で6人の死亡が確認され、数十人が負傷していると語った。さらに商店など50棟以上が損壊したという。

大きな被害が出たとみられるマシャケルでは、軍などの救急隊が救助活動に当たっている。パキスタン南部のカラチなどでも揺れを感じたという。

また、パキスタンと国境を接するイラン・シスタンバルチスタン州の当局者によれば、同国南東部でも数十人が負傷し、病院で手当を受けている。しかし死者は確認されていないという。

イランのファルス通信も16日、同国内で地震による死者は出ておらず、建物などの深刻な被害もなかったと報道。電話線は復旧し、水道や電気は通常通りに機能しているという。

周辺の原発に影響が出たとの情報も伝えられていない。国際原子力機関(IAEA)にはイラン当局から、ブシェール原発に被害は及ばなかったと報告があったという。

イラン国営通信(IRNA)によると、震源に近いサラバン周辺には非常事態が宣言され、周辺地域から救助チームが派遣された。しかし同地域は人口が少なく、多数の犠牲者が出る事態にはなっていないと見られる。

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