米領事館襲撃のイスラム組織本部を市民が占拠 リビア

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ベンガジ(CNN) 11日に米領事館が武装集団に襲われ、クリストファー・スティーブンス駐リビア米大使ら4人が殺害されたリビア東部ベンガジで21日、数百人の市民がデモ行進を行い、領事館襲撃に関与したイスラム教過激派組織の本部を占拠した。

ベンガジでは21日朝、数千人が街頭でデモ行進を行い、襲撃に関与した組織ではなく、自分たちこそが、リビア国民の真の感情の代弁者だと声高に訴えた。デモに参加したある男性は「米国民に申し訳ない、これが本当のリビアだ」と語った。

また夕方には、デモ隊から分かれた数百人が、イスラム武装組織アンサル・アル・シャリアの本部に向かった。武装組織のメンバーが逃走したため、デモ隊は車に火を付け、1発も銃弾を撃つことなく、組織の本部を占拠した。参加した一部の市民は、本部に拘束されていた少なくとも20人の人質を解放し、さらに同組織の他の建物も占拠する意向を表明したという。その後、デモ隊は占拠した本部をリビア軍に引き渡した。

リビアのムスタファ・アブシャグール首相は20日、11日の襲撃に関与した疑いで拘束した8人の中にアンサル・アル・シャリアのメンバーが含まれていることを明らかにしたが、襲撃した武装集団の全員が1つの組織に属しているわけではないと付け加えた。

21日にベンガジからの報告を受けた米国のマケイン上院議員は、これこそ自由を愛するリビアの真の姿だとし、市民の健闘を称えた。

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