黒人2人に激しい拷問、元警官6人全員に実刑判決 米ミシシッピ州

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黒人2人に激しい拷問を加えた元警官6人のうち、最後の2人への判決が下った/Rogelio V. Solis/AP

黒人2人に激しい拷問を加えた元警官6人のうち、最後の2人への判決が下った/Rogelio V. Solis/AP

米ミシシッピ州ジャクソン(CNN) 米ミシシッピ州ジャクソンで黒人男性2人が白人警官から激しい拷問を受けた2023年の事件で、米連邦地裁は21日、元警官のブレット・マカルピン被告に禁錮27年以上、ジョシュア・ハートフィールド被告に同10年の実刑を言い渡した。これで起訴された元警官6人全員が実刑判決を言い渡された。

19日から3日間にわたった判決言い渡しでは、警官の残虐行為に関する生々しい実態が明らかにされた。マカルピン被告は現場にいた警官の中で当時最も階級が高かった。

メリック・ガーランド司法長官は発表の中で「被告人が犯した犯行の邪悪さは言い尽くすことができない。彼らは自分たちが守ると誓った市民に対する凶悪な襲撃により、10年から40年服役する」と指摘した。

元警官6人は連邦当局と州当局に起訴されていずれも罪状を認めており、州当局の起訴については今後判決が言い渡される。

6人のうち5人は当時ランキン郡の警官で、ハートフィールド被告1人がリッチランド警察の警官だった。

ハートフィールド被告は被害者の2人に対してテーザー銃を使ったとされる。トム・リー裁判官は同被告について「介入を怠ったばかりか実際には加担した。共同被告人に比べれば限定的だったとはいえ、それでも加担した。それは刑罰に値する」と指摘した。

検察によると、ハートフィールド被告は激しい苦痛で泣き叫ぶ被害者の声を聞きながら何もせず、事件後は犯行の隠蔽(いんぺい)に加わっていた。

ハートフィールド被告は声を詰まらせ、すすり泣きながら「私はただ、人を助けたいと思っていたのに、最も自分の助けを必要としていた2人を助けられなかった」と述べ、被害者の2人に謝罪した。

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