バイデン氏、国際刑事裁判所との証拠共有を承認 ロシアの戦争犯罪巡り

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
バイデン米大統領=20日、米ペンシルベニア州南東部フィラデルフィアの造船所/Susan Walsh/AP

バイデン米大統領=20日、米ペンシルベニア州南東部フィラデルフィアの造船所/Susan Walsh/AP

(CNN) バイデン米大統領は、ウクライナでのロシアの戦争犯罪を巡る国際刑事裁判所(ICC)の捜査に協力することを認める決定を下した。米当局者2人と事情に詳しい情報筋1人がCNNに明らかにした。

数カ月の内部協議を経て決定に至った。米国がICCとの証拠共有に応じるのは初めてで、歴史的な方針転換となる。米国はICC非加盟国。

情報筋の一人は「重大な決定となる可能性がある」と指摘し、米政権はICCとの情報・証拠共有に「明確なゴーサイン」を出しているとの見方を示した。

この情報筋によると、米国がどのような情報を共有するかは究極的にはICCの検察官の要求次第だという。

ウクライナでの戦争開始以降、バイデン政権は情報収集メカニズムなどを通じてロシアの戦争犯罪疑惑に関する証拠を入手してきた。

ただ、そうした証拠をICCと共有するかについては政権内部で数カ月にわたり議論が重ねられた。当局者は証拠共有が米国に不利な前例となる可能性がないか見極めていたという。

最も大きな懸念を示したのは国防総省で、ICCがイラクでの米国人の戦争犯罪疑惑を捜査することにつながる可能性があるとの懸念の声が出たという。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「バイデン大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]