米海軍の原潜火災は放火、民間作業員を逮捕 先月も火事発生

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大規模修理のため米海軍造船所に入った原潜「マイアミ」=今年3月15日撮影、米海軍の提供写真

大規模修理のため米海軍造船所に入った原潜「マイアミ」=今年3月15日撮影、米海軍の提供写真

(CNN) 米東部メーン州キタリーにあるポーツマス海軍造船所で今年5月23日に起きたロサンゼルス級の攻撃型原子力潜水艦「マイアミ」の大規模火災で、同州の検察当局は26日までに艦内で塗装作業などに当たっていた民間の作業員を2件の放火容疑で逮捕、訴追したと発表した。

男性の容疑者(24)は当初、2件の犯行を否認していたが、その後、自供した。訴状などによると、マイアミの内部や外部にあった建設資材や補給物資の保管庫で6月16日に起きた火災にも関与していたことがわかった。

容疑者は取り調べで、極度の不安に襲われ、仕事から抜け出すことを考えて放火したと供述。海軍の犯罪捜査当局によると、容疑者はうつ病などのための治療薬を服用していたという。

有罪が確定すれば終身刑や最大25万ドルの罰金、損害賠償金支払いの判決を受ける可能性がある。

5月の火災はマイアミが大規模修理のためドックに入っていた際に発生。火災で船体に4億ドル(約312億円)相当の被害が出ていた。海軍は当初、電気掃除機が出火原因の可能性があるとの見方を示していた。

しかし、容疑者の供述で艦内の部屋にあった掃除機の近くで布きれの山に放火していたことがわかった。

海軍は火災によるマイアミの損傷部分を修理し、再び任務に戻す方針。マイアミは1990年に就役。海軍によると、乗組員は将校12人、下士官98人となっている。

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