銃乱射容疑者、ソーシャルメディアは使用せず 理由巡り論議も

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逮捕されたジェームズ・E・ホームズ容疑者

逮捕されたジェームズ・E・ホームズ容疑者

(CNN) フェイスブックにもツイッターにも存在しない若者――。米コロラド州オーロラの映画館で起きた銃乱射事件のジェームズ・ホームズ容疑者(24)は現代の学生としては珍しく、インターネットのソーシャルメディアをほとんど利用していなかった。その理由は明らかでなく、専門家らも首をかしげている。

こうした事件が起きるたび、私たちは犯人の人物像を知る手掛かりとして、ソーシャルメディアを調べる。だが警察によると、ホームズ容疑者の場合はただひとつ、恋人紹介サイトにそれらしきアカウントが見つかっただけで、ほかの形跡は一切残っていなかった。

米民間調査機関ピュー・リサーチ・センターが昨年11月、米国人のネット利用について調べた報告書によると、18~29歳の米国人のうち、時々またはいつもソーシャルメディアを使っているという人の割合は約81%に上り、特に大学生で高い率を示した。ホームズ容疑者は、コロラド大学で神経科学を学ぶ大学院生だった。

調査にソーシャルメディアを使わない理由についての質問はなかったが、調査プロジェクトを率いたピュー・リサーチ・センターのリー・レイニー氏によると、「時間を無駄にしてしまいそう」「プライバシーが心配」「友人と直接交流する方がいい」など、さまざまな声が聞かれた。使用目的としては「現在の友人とつながっていたい」との回答が67%に上り、「旧友との交流」も半数に上った。恋人を見つけるのが主な目的と答えた人は3%にすぎなかった。

「ホームズ容疑者がネットの世界にほとんど足を踏み入れていなかったというのは確かに興味深い側面だが、それが現実の交友関係と関連しているとは限らない」と、レイニー氏は話す。

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