米英2紙にピュリツァー賞、NSAの情報収集活動を暴露

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ピュリツァー賞は米情報収集活動暴露の2紙

(CNN) 米国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞の今年の受賞者が14日に発表された。最高の栄誉とされる公益部門で、エドワード・スノーデン元中央情報局(CIA)職員からの情報提供を受けて米政府による情報活動の実態を明らかにした米紙ワシントン・ポストと英紙ガーディアンの米国版ガーディアンUSが受賞した。

スノーデン元職員は昨年6月以降、米国家安全保障局(NSA)が米国内外で通信傍受などの情報収集活動を展開していたことを示す機密文書を次々と公開。ジャーナリストのバートン・ゲルマン氏、グリーン・ウォルド氏、ローラ・ポイトラス氏らが膨大な資料の中から報道すべき部分を選び出し、両紙に記事を書いた。

スノーデン元職員は滞在先のロシアからの声明で、「市民には政府に対して果たすべき役割がある。そう信じる人々の正しさが証明された」「勇気ある記者やその同僚たちのおかげだ。かれらは資料の強制廃棄や反テロ法の不当な適用など、数多くの圧力を乗り越えて任務を果たした」と述べた。

ガーディアンUSのギブソン編集長は公式ウェブサイトで「大きな誇りと感謝」を表明し、この報道に取り組んだ苦難の日々を振り返った。

ワシントン・ポストのバロン編集主幹は報道部員らに対し、スノーデン元職員の存在がなければ、「プライバシーと国家安全保障との適正なバランスを巡る議論は起きていなかっただろう」と語り、同氏が提供した情報の意義を強調した。

ピュリツァー賞の速報ニュース部門では、昨年4月に起きたボストン・マラソン爆弾テロ事件の報道で米紙ボストン・グローブが受賞した。

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