陸上男子、勝利選手がゴール前に上着脱いで失格

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マイディーヌ・メキシベナバ選手

マイディーヌ・メキシベナバ選手

(CNN) スイスのチューリッヒで開催されている欧州陸上選手権大会の男子3000メートル障害で、優勝したフランスのマイディーヌ・メキシベナバ選手(29)がゴールする前に上着を脱いだとして失格となった。

2番手以下に大差をつけて最終コーナーを回り、勝利を確信したメキシベナバ選手は、最終障害を飛越する前に上着を脱いで口にくわえ、観衆に手を振った。

メキシベナバ選手はそのまま8分25秒30のタイムでゴールし、同大会3連覇を達成。しかし、チューリッヒのレッツィグルンド・スタジアムの観衆は、ゴールした同選手に罵声を浴びせた。

当初、メキシベナバ選手に対し、警告のイエローカードが出されただけだったが、この種目で4位に入ったアンヘル・ムレラ選手に代わってスペインが抗議し、メキシベナバ選手は失格となった。フランスチームも抗議したが、判定は覆らず、ムレラ選手は3位に繰り上げとなり、銅メダルを獲得した。

フランス陸上競技連盟のテクニカルディレクターは、「スペインの抗議はフェアプレーに反する」と怒りをあらわにした。

しかし、メキシベナバ選手は2012年にフィンランドのヘルシンキで行われた欧州陸上選手権でも、ギフトを渡そうとしたマスコットを突き飛ばして非難されるなど、これまでも度々トラブルを起こしている。

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