体内から大量のごみ、腸が詰まって飢えたクマを安楽死処分 米コロラド州

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安楽死させたクマの体内から見つかったごみ類/Colorado Parks and Wildlife

安楽死させたクマの体内から見つかったごみ類/Colorado Parks and Wildlife

(CNN) 米コロラド州テルライドで住民からクマ出没の通報が相次いだことを受け、野生生物管理当局がやむなくオスのクロクマを安楽死させた。

解剖の結果、このクマの体内からペーパータオル、ウェットティッシュ、ビニール袋類、消化できなかった食品容器などが見つかった。こうしたごみが通過できずに腸が詰まり、栄養を吸収できない状態だった。

こうしたクマは通常であれば、脂肪をたくわえて体重180キロほどになる。しかしこのクマは恐らく死ぬまで何カ月もの間、飢えた状態にあったと推測される。

コロラド州公園野生生物局の広報は、「クマが食べても食べても食べ物が何も消化できずに苦しみながら死ぬなんて、本当に悲しくて恐ろしい」と話した。

係員に最初に発見された時、クマは口の周りに泡が付着して目が腫れていたことから、感染症が疑われた。20~30メートルほど歩いては横になるのは、ひどい腹痛をうかがわせる症状だった。

「これほど苦しみながら生きていると知りながら、このような病気のクマをそのままにしておくことはできなかった」と係員は振り返る。「こんなに長い間、内側から腐っていくなんて、あまりにも恐ろしい死に方だ」

クマは今月9日、安楽死させられた。これ以上苦しませないためだけでなく、人の安全を守るためでもあった。

このクマはテルライド地域では有名で、当局が公共の場から追い払ったこともあった。この夏に民家に侵入したのもこのクマだった可能性がある。

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