「二日酔いは疾病」、ドイツの裁判所が認定

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ビールの本場、ドイツの裁判所が二日酔いを「疾病」と認定した/Alexander Hassenstein/Getty Images Europe/Getty Images

ビールの本場、ドイツの裁判所が二日酔いを「疾病」と認定した/Alexander Hassenstein/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) ドイツ・フランクフルトの裁判所が、このほど言い渡した判決の中で、「二日酔いは疾病」とする判断を示した。

ドイツは折りしもビールの祭典「オクトーバーフェスト」の季節。今回の裁判は、「抗二日酔い」製品を販売する企業を相手取って起こされた。

フランクフルトの裁判所によると、身体の正常な機能が少しでもかき乱される現象は疾病と見なされる。二日酔いでは頭痛や嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感などの症状が表れ、通常の身体からは逸脱した状態になる。

従って、二日酔いは疾病だと同裁判所は判断した。

判決では二日酔いについて、「身体の自然な『浮き沈み』の結果として起こるものではなく、アルコール、すなわち有害物質を消費した結果として起こる」と指摘。

このため、被告企業が「自社の粉末によって二日酔いが治る」と主張することはできないとした。ドイツでは飲食物を売り出す際、いかなる健康問題に対しても予防や治療効果をうたうことは法律で禁じられている。

なお、米アルコール乱用・アルコール依存症国立研究所によれば、二日酔いの症状を解消する方法は存在しない。二日酔いを防ぐ唯一の方法は、そもそも飲まないことだと同研究所は指摘している。

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