NASAの宇宙船「オリオン」、初の無人試験飛行へ

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NASAの新型宇宙船「オリオン」

米航空宇宙局(NASA)が開発している新型宇宙船「オリオン」が初の試験飛行に挑む。米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から現地時間の4日朝(日本時間同日夜)、無人で打ち上げられる計画だ。

NASAによると、オリオンは大型ロケット「デルタ4ヘビー」で打ち上げられる。約4時間半の試験飛行で高度約5800キロまで上昇し、地球を2回周回する予定。メキシコ北部のバハ・カリフォルニア州の沖約960キロの太平洋上に帰還し、米海軍艦2隻が回収に当たることになっている。

オリオンはカプセル型で、月へ人間を送り込んだアポロ宇宙船と形が似ている。今回は無人飛行だが、定員はアポロの3人に対して最大6人。4人乗りの状態なら21日間飛び続けることができる。アポロの飛行可能期間は6~12日だった。

試験飛行では100万人以上の名前が入ったマイクロチップや、米教育番組「セサミストリート」の関連グッズ、アポロ11号の宇宙服の部品、少量の月の砂、恐竜の化石などが積み込まれる。

NASAは2011年のシャトル計画終了以降、国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送をロシアに頼ってきた。オリオンは将来、ISSや月にとどまらず、小惑星や火星への有人探査にも使われる見通しだ。

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