6月の米雇用統計、就業者数は20.9万人増 労働市場に落ち着き

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米イリノイ州シカゴで開かれた接客業界の就職フェア会場/Scott Olson/Getty Images

米イリノイ州シカゴで開かれた接客業界の就職フェア会場/Scott Olson/Getty Images

ミネアポリス(CNN) 米労働省労働統計局が7日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数の伸びは20万9000人にとどまり、労働市場は落ち着きを取り戻した。景気後退に陥ることなくインフレを抑制する経済のソフトランディング(軟着陸)に向かっているとの楽観論が高まっている。

6月の就業者数の伸びは、予想を上回る数字となった5月の30万60000人増に比べ10万人近く少なかった。22万5000人の純増を見込んでいたエコノミスト予想も下回った。

労働市場分析企業ライトキャストのシニアエコノミストはCNNの取材に、「雇用の伸びは鈍化しているが、私は必ずしも悪いことだとは思わない」と指摘。「ある意味、素晴らしい結果だ。待望のソフトランディングが引き続き視界に入っている」と述べた。

雇用統計によると、失業率は前月の3.7%から3.6%に低下した。

米国の就業者数が増加するのは30カ月連続。

米連邦準備制度理事会(FRB)は10回連続の利上げで経済を冷まそうと試みてきたが、当初は労働市場に効果が波及しなかった。特に、今年1月には50万人近くが労働市場に加わった。

ただ、その後は過去2年に比べ就業者数の伸びが大きく鈍化。4月と5月の数字はそれぞれ7万7000人と3万3000人下方修正され、当初の想定よりも冷え込みが大きかったことが判明した。パンデミック後の繰り越し需要で好調だったレジャーや接客の分野でも、雇用の伸びがやや落ち着いている。

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