出社を求めるIT企業、従業員と対立も 米

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グーグルは少なくとも週3日の出社を求める方針をより厳格に実施する計画を発表した/Scott Olson/Getty Images

グーグルは少なくとも週3日の出社を求める方針をより厳格に実施する計画を発表した/Scott Olson/Getty Images

(CNN) 米IT企業が新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の初期にリモートワークの普及を主導してから3年が経過した。IT業界は今、社員をオフィスに戻すための戦いを激化させており、その過程で、従業員との緊張も高まっている。

グーグルはこのほど、少なくとも週3日は出社することを求める方針をより厳格に実施する計画を発表した。これを受けて、一部の従業員から不満の声が出ている。CNBCが内部メモを引用して報じたところによれば、新しい方針では出社の状況を追跡して業績評価に反映させる可能性も含まれる。

グーグルのエンジニアで「アルファベット労働組合(AWU)」のメンバーでもあるクリス・シュミット氏は声明で、「一夜にして労働者のプロ意識は無視され、業績評価と結びついたあいまいな出社の追跡方法が優先された。この新しい方針の実際の適用は、労働者の間に無用の混乱を引き起こし、我々のさまざまな生活環境を無視することになる」と述べた。

グーグルの広報担当は、オフィスで週3日働くという方針がうまくいっており、従業員らが直接会ってつながり、協業する姿が見たいと述べた。そのため、リモートワークは例外的なものとして制限するという。

従業員からの反発に直面しているのはグーグルだけではない。他のIT企業も柔軟な働き方に慣れた従業員に対して、どのようにして出社を促すのが最適なのか苦慮している。IT企業はこのような綱引きに加えて、過去1年間に数万人規模の解雇を行っており、従業員の士気は低下している。

アマゾンでは先ごろ、数百人の従業員が、5月に実施された週3日出社の義務化に対する不満を表明するため、「ウォークアウト(一時的な職場放棄)」を実施した。

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