米株急落、3月以来最悪の値動き ダウは1862ドル安

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11日の米株式相場は大幅安で取引を終えた=米ニューヨーク証券取引所/Spencer Platt/Getty Images

11日の米株式相場は大幅安で取引を終えた=米ニューヨーク証券取引所/Spencer Platt/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 11日の米株式相場は、主要3指数が3月16日以来最悪の値動きを記録するなど、大幅安で取引を終えた。連邦準備制度理事会(FRB)が経済の先行きについて厳しい見通しを示したことや、米国で新型コロナウイルスの感染者が200万人に達したことから、投資家の間で相場の過熱感が警戒された。

ダウ工業株平均は1862ドル(6.9%)安の2万5128.17ドルで取引を終えた。ダウが2万6000ドルを割り込むのは今月初め以来。

S&P500の終値は5.9%安で、5月下旬以来の安値となった。S&Pの構成銘柄でプラス圏を維持したのは食料品チェーンのクローガーのみだった。

ナスダック総合指数は5.3%安。ナスダックは週明けから3日連続で最高値を更新し、10日には終値で初めて1万ポイントの大台を突破していたが、この日は3月下旬以来の安値に沈んだ。

米原油価格も8.2%安の1バレル=36.34ドルとなった。

投資家の間では、米国での新型コロナ患者の増加に警戒感が広がっている。感染拡大の第2波が起きた場合、再開したばかりの企業の多くが再び休業を余儀なくされる可能性がある。

FRBのパウエル議長は10日、経済の先行きは不透明感が強いと指摘。5月の雇用統計で就業者数が250万人増えたのはうれしい驚きだったと語る一方、数百万人は元の職に戻れず、失業期間が長期化する可能性もあると述べていた。

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