「バイ・アメリカン」政策の行方は<2> 最大の関心は価格

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ニューヨーク(CNNMoney) 米国民はいずれの世論調査でも「メイド・イン・USA」の製品を買いたいと回答しているが、いざ購入となると話は変わってくる。

前回「『バイ・アメリカン』政策の行方は<1> 消費者(の大半)は気にせず」はこちら

「米国の消費者は、誰もが米国製品を支持しているが、それはあくまでお金を出すまでの話だ」と語るのは、コンサルティング会社A.T.カーニーのパートナー、グレッグ・ポーテル氏だ。

人々は長年、ウォルマートやターゲットといったディスカウント店で買い物をしているうちに低価格に慣れてしまった。一般に彼らが米国製品を購入するのは、価格が中国、ドイツ、バングラデシュ製品と比べ、さほど高くない時だけだ。

男性用水着ブランド「NoNetz」を展開するキャシー・パラギオ氏は、ビジネスの中でこの傾向を肌で感じていた。顧客からの意見で多いのは、米国製品は好きだが、なぜこんなに高いのかという声だ。

AP通信とジーエフケーが昨年共同で行った世論調査で、米国製品の購入を希望する消費者の割合は全体の75%近くに上った。しかし、彼らが何よりも優先するのは少しでも安い製品を買うことだった。

この問題を長年調査しているボストン・コンサルティング・グループ(BCG)によると、これはやや複雑な問題だという。人々は店に行くと、価格だけでなく品質も考慮するのだ。

BCGによると、米国の消費者の85%は、米国製品は外国製品よりも品質がいいと考えており、一部の米国製品については割高でも買いたいと考えている。例えば、粉ミルクはどんなに高くても買う。しかし、靴は買わない。

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