12年の米自動車販売、5年ぶりの高水準

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ニューヨーク(CNNMoney) 2012年の米自動車販売台数は、リーマン・ショック以降で最高の1450万台(速報値)に達した。前年比13%の伸び率は28年ぶりの高水準だった。

米市場の自動車販売大手4社、ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーター、トヨタ、クライスラー・グループの12月の販売台数はいずれも前年を上回り、市場予想以上の結果となった。伸びが最も小さかったのはフォードの1.9%増だった。

上位4社を上回る伸びを見せたのは5位のホンダで前年比26%増だったが、市場予想には届かなかった。

業界全体の年間販売台数は、速報値で、前年比170万台増(13%増)の1450万台。増加率は1984年以来最高で、3年連続で前年比2けた増となった。自動車販売は今後も拡大が見込まれており、市場では2013年は1500万台を突破すると見られている。

堅調な自動車需要の背景には、景気後退以降に購入を手控えていた人々の需要や遅れていた景気回復が顕在化し始めたこと、雇用情勢が改善し自動車購入者の資金調達が容易になったことなどが挙げられる。また、中古車の下取り価格が上昇し、車を買い替えやすくなったことも新車の購入を促した一因とみられる。

自動車販売の増加は米国経済にもプラス効果をもたらしている。

米労働省の最新の統計によると、11年11月から12年11月までの1年間に米国の自動車メーカーや部品メーカーの雇用は5万5400人(約8%)増加した。自動車メーカー各社は今後数カ月間にさらに雇用を増やすとしている。また同時期の自動車販売店の雇用も2万5400人増えた。

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