12月の中国製造業PMI改定値、1年7カ月ぶり高水準

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香港(CNNMoney) 英銀大手HSBCが31日に発表した12月の中国製造業購買担当者指数(PMI)改定値は、11月の50.5から51.5に上昇し、1年7カ月ぶりの高水準を記録した。景気の悪化と拡大の分岐点は50で、中国製造業の拡大が加速しつつあるといえそうだ。

HSBCの中国担当エコノミスト屈宏斌氏は「向こう数カ月間は、インフラ整備が急ピッチで進み、不動産市場も安定することから、勢いが持続する可能性が高い」と語る。

世界の輸出大国である中国の製造業の行方は、世界経済の今後を占う重要な指標と考えられている。また製造業は中国の主要産業であり、国内政策を策定する上でも重要な位置を占める。

中国の過去30年間の経済成長率は年平均約10%だ。中国はこの高い経済成長率を武器に国際競争を勝ち抜き、世界第2位の経済大国となった。

2012年第3四半期(7~9月)のGDP(国内総生産)成長率は多くのエコノミストの予想を下回り、前年同期比7.4%にまで鈍化したが、最近の製造・輸出関連データは、中国の成長が再び加速を始めたことを示唆している。

HSBCの屈氏は「中国政府は2013年も成長を促す政策を維持すると繰り返し述べていることから、国外要因の逆風はあるものの、前年比8.6%前後の経済成長は達成するだろう」との見通しを示した。

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