ウクライナ議会、兵士の動員解除計画を破棄 軍増強の法案可決

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ウクライナ兵士=4月、ウクライナ東部ドネツク州の基地/Wolfgang Schwan/Anadolu/Getty Images

ウクライナ兵士=4月、ウクライナ東部ドネツク州の基地/Wolfgang Schwan/Anadolu/Getty Images

(CNN) ウクライナ議会は11日、軍に所属する兵士の数の増強を意図した法案を可決した。前線で長期間戦っている兵士らに交代、帰還の機会を与える計画を破棄した形だ。

ウクライナ軍の兵士は本来、36カ月以上従軍すれば動員が解除され、帰還できることになっていた。しかし今回採決された法案からは、そうした条項が削除された。ウメロウ国防相とシルスキー軍総司令官による介入の結果だと、国会議員らは明かしている。

11日に賛成多数で可決した法案には、徴兵逃れをより困難にするなど、軍が強く求める兵員増強を目的とした方策が数多く盛り込まれている。同法を巡ってはこの数カ月間で議論が交わされ、4269件の修正が施された。

新法により兵士らの賃金は上がり、休暇期間も長くなるが、戦場での配備を義務づける期限は設定されなかった。「戒厳令下での軍要員の交代」を改善するには政府が新たに法案を提出する必要があると法律は定めていることから、動員解除の問題は今後も動く公算が大きい。

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