ロシア占拠のザポリージャ原発にドローン攻撃 施設に被害、1人死亡

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ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所/Libkos/AP/File

ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所/Libkos/AP/File

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は、ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所が7日、ドローン(無人機)攻撃を受けて損傷したと発表した。「原子炉の格納システムの完全性を損ないかねない重大事」と位置付けている。

IAEAがX(旧ツイッター)に掲載した声明で、損傷は受けたものの「核の安全性は損なわれていない」と強調した。

IAEAのグロッシ事務局長の投稿によると、ドローン攻撃によって原子炉格納容器が3回の直撃を受け、1人が死亡した。

事務局長はこの攻撃について「欧州最大の(原発を)守るための基本原則に明らかに違反している。こうした見境のない攻撃は重大な原子力事故のリスクを大幅に増大させる。即刻中止しなければならない」と述べている。

ロシア当局は同原発の公式テレグラムチャンネルに掲載した声明を通じ、ウクライナ軍が「自爆」ドローンを使ってザポリージャ原発を攻撃しているとして非難した。

同声明では、食料を降ろしていたトラックが損傷したほか、同施設の貨物港も攻撃されたと述べ、「ザポリージャNPP(原発)とそのインフラに対する砲撃は容認できない。世界のいかなる原発も、軍による全面砲撃に耐えられる設計にはなっていない」と強調した。

一方、ウクライナはこの攻撃への関与を否定。ウクライナ国防省情報局の報道官は現地メディアに対し、「侵略国家がまたしても、原子力施設と民間人、さらには欧州全土の環境を危険にさらしている」と非難した。

CNNはロシアの主張についてもウクライナの主張についても独立した立場からの検証はできていない。

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