戦争支持のロシア人ブロガー、モスクワで拘束 プーチン氏を猛然と批判

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プーチン氏を痛烈に批判したロシアの著名な軍事ブロガー、I・ギルキン氏が拘束された/Maxim Shemetov/Reuters

プーチン氏を痛烈に批判したロシアの著名な軍事ブロガー、I・ギルキン氏が拘束された/Maxim Shemetov/Reuters

(CNN) プーチン大統領やウクライナでの軍の不手際を批判していたロシアの著名な戦争支持派ブロガー、イーゴリ・ギルキン氏が21日に拘束された。民間軍事会社ワグネルによる先月の反乱後、反対派に対するロシア大統領府の許容度が低くなっていることを示す動きとなった。

ギルキン氏は旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元将校で、クリミア半島の奪取を支援した人物。ウクライナ東部で起きたマレーシア航空17便の撃墜に関与したとして、殺人罪で有罪判決を受けた。

国営メディアや同氏のテレグラムアカウントに妻が投稿した内容によると、ギルキン氏は21日、治安要員によって首都モスクワの自宅から連行され、「過激主義活動」の疑いで訴追された。

ギルキン氏は「ミルブロガー」と呼ばれるロシアの軍事ブロガーで最も知名度が高い人物の一人。こうした戦争特派員はウクライナ侵攻を支持しつつも、軍の作戦が難航している状況に批判を強めている。ギルキン氏はここ数カ月で批判のトーンを一段と強め、ロシアの国家やプーチン氏自身に矛先を向けていた。

ギルキン氏は今春、超国家主義の政治団体「怒れる愛国者クラブ」を共同設立。ロイター通信に対し、ロシアは「破滅的な性格を帯びた重大な国内政変の瀬戸際にある」とコメントしていた。

ワグネルの反乱が短時間で終わった翌日の25日には、もしプーチン氏が「戦争即応体制の創出にリーダーシップを発揮する用意がないのであれば」、「そうした厳しい仕事を遂行できる誰かに適法な形で権力を譲る必要がある」と述べた。

ただ、プーチン氏の我慢が限界に達したのは今月18日の発言かもしれない。ギルキン氏は自身のテレグラムチャンネルへの激烈な投稿で、プーチン氏を「ごろつき」「臆病な無能」とこき下ろしていた。

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