施錠の防空壕に入れず3人死亡、ミサイル攻撃受け キーウ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ウクライナ首都でのロシアのミサイル攻撃で死亡した人の家族に付き添う救急要員ら/Valentyn Ogirenko/Reuters

ウクライナ首都でのロシアのミサイル攻撃で死亡した人の家族に付き添う救急要員ら/Valentyn Ogirenko/Reuters

(CNN) ウクライナのクリメンコ内相は3日までに、首都キーウで空襲警報を受けて駆け込んでいた防空壕(ごう)の扉が施錠されて中に入れずにいた母娘と女性の計3人が、ロシア軍のミサイル攻撃で死亡したと述べた。

声明で、キーウの警察が重大な結果を招いた職務怠慢の疑いで捜査に着手したと報告した。

国家警察によると、首都を狙ったミサイル攻撃は今月1日に発生。多くは迎撃されたと伝えられていた。亡くなったのは9歳少女、34歳の母親と33歳の女性だった。他の12人も負傷していた。

攻撃で妻を失ったという男性は地元の公共放送「ススピーリネ」に、防空壕に集まった住民は「扉を長い間たたいた。女性や子どももいた。誰も開けてくれなかった」と証言。この後に「何かが飛んできた。詳しくは知らないが、残骸か何かだった」と続けた。

別の目撃者によると、最大規模とするこの防空壕に集まったものの不幸にも締め出されていた住民ら全員が入り口付近で立ちつくしていたという。「飛行体は病院と幼稚園の間に落ちた」とも述べた。

クリメンコ内相は、空襲警報が発令されても閉鎖を続ける退避場所が一部あるとの現状も指摘。戦争の最中に防空壕を閉じるのはささいなことではなく犯罪であると断じた。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、母娘ら3人が犠牲となった今回の悲劇を受け、クリメンコ内相に民間人用の避難施設の点検を全国規模で実施するよう命じた。

「ウクライナ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]