ロシアへの武器供与の可能性、米国による台湾への軍事支援と「同一視」 中国外相

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記者会見に出席した中国の秦剛(チンカン)外相=7日、中国・北京/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

記者会見に出席した中国の秦剛(チンカン)外相=7日、中国・北京/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 中国の秦剛(チンカン)外相は7日、ウクライナで行われているロシアの戦争に対する中国政府からの将来行われる可能性のある軍事支援について、米国による台湾への武器売却と同一視した。

秦氏は記者会見で、米国が中国に対してロシアに武器を提供しないように求める一方で台湾に武器を売却し続けているのはなぜなのかと問いかけた。

秦氏は、米国の高官が中国人にとっての問題である台湾問題に口をはさむのはばかげているとし、他の国が台湾問題に干渉する権利はないと述べた。

中国共産党は台湾を自国の領土の一部とみなしており、歴史上一度も統治下においたことがないにもかかわらず、本土との「再統一」を目指している。習近平(シーチンピン)国家主席はその実現のためには武力行使も辞さない構えを見せている。

秦氏も改めて、武力行使の選択肢を排除しない中国政府の立場を繰り返した。

秦氏は「平和的な統一の追求に向けて、最大の誠意と最大限の努力で引き続き取り組む。一方で、我々は、あらゆる必要な措置を取る選択肢を留保する」と述べた。

秦氏は、ロシアとウクライナとの戦争について、「中国がこの危機を生み出したわけではなく、危機の当事者でもなく、いずれの側にも武器を提供していない」と述べた。

秦氏は、中国が常にメリットに基づいて独自の判断を下して立場を決定しているとし、戦争と平和なら平和を、制裁と対話なら対話を、炎をあおることと熱を下げることなら熱を下げることを選ぶと語った。

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