ギリシャ列車衝突、死者38人に 過失の疑いで駅長逮捕

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ギリシャ列車衝突事故の現場、ドローンが撮影

(CNN) ギリシャ消防当局は1日、同国中部テンピで2月28日夜に旅客列車と貨物列車が正面衝突した事故による死者は少なくとも38人になったと発表した。警察は過失致死傷の疑いで現場近くの駅の駅長(59)を逮捕した。

ラリサ市近くで発生した衝突の現場を訪れたミツォタキス首相は、事故の原因について「悲劇的な人為的ミス」との見方を示した。

消防当局によると、負傷者72人のうち57人が病院で手当てをうけており、うち6人は集中治療室に収容されている。

旅客列車には乗客と乗員合わせて350人超が乗っていたとされている。現場では捜索救助活動が夜通し行われる見込みだ。警察によると、死者の身元確認にはDNAサンプルが用いられている。

事故を受けて、ミツォタキス氏は列車の衝突現場と多くの負傷者が治療を受けているラリサ市内の病院を訪問した。同氏はカラマンリス運輸相の辞任の決断を尊重する意向を示し、さらにギリシャ国鉄(OSE)とその子会社のERGOSEのトップも辞表を提出したことを明らかにした。

ミツォタキス氏は病院で死者や行方不明者の親族に面会した。「『なぜ』と聞かれた。『同じことが起きてはならない』とも言われた。我々は彼らに正直に答えなければならない」と述べた。

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