ザポリージャ原発で専門家の作業妨害、ウクライナがロシアを非難

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ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所/Ed Jones/AFP/Getty Images

ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所/Ed Jones/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナの外務省は19日、同国中南部のザポリージャ原子力発電所での国際原子力機関(IAEA)の専門家の作業を妨害したとして、ロシアを非難した。ザポリージャ原発は現在、ロシア軍が占領している。

IAEAは今月に入り、軍事活動が増えたために、原発に常駐する専門家チームを交代することができていないと明らかにしていた。

IAEAの説明によれば、昨年9月以降、専門家のチームは約1カ月間、施設に滞在した後、別のチームと交代していた。そうするためには、前線を越えてウクライナの支配地域に入らなければならない。IAEAは今月、移動は危険すぎると判断し、原発周辺を不安定な戦闘地域と呼んだ。

ウクライナ外務省によれば、ロシアは依然として、兵器や兵士を原発の周辺に配備している。ウクライナは、ロシアが国際法の基準に違反し、原発の核と放射線の安全性を弱体化させていると非難した。

ロシアを止めなければ、ザポリージャ原発での犯罪行為が、欧州にとって未知の規模の大惨事につながりかねないとした。

IAEAのグロッシ事務局長は今月に入り、モスクワで、ロシア高官と協議を行った。IAEAは協議について、ザポリージャ原発の周辺で切望されている安全保護区域の合意と設定に関する長期の取り組みの一環と説明していた。

ザポリージャ原発は欧州最大規模の原子力発電所で、原子炉が6基ある。ロシアによるウクライナ侵攻の直後から、同原発はロシア軍の支配下にある。

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