パキスタンのムシャラフ元大統領、療養先のドバイで死去 79歳

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パキスタンのムシャラフ元大統領が死去した/John Moore/Getty Images

パキスタンのムシャラフ元大統領が死去した/John Moore/Getty Images

イスラマバード(CNN) パキスタンのムシャラフ元大統領が療養先のアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで死去した。79歳だった。

パキスタン軍が発表し、軍幹部らは声明で弔意を表明した。

同国のシャリフ首相とサンジラニ上院議長、カーン前首相が率いるパキスタン正義運動も5日、遺族らに弔意を示す声明を出した。

ムシャラフ氏は1999年のクーデターでシャリフ氏の兄が率いていた政権を倒し、2001年に軍トップの地位を維持したまま大統領就任を宣言した。

同年の米同時多発テロを受けた米国の対テロ戦に協力する一方で、人権侵害や弾圧の批判を受け、03年には2回にわたり暗殺の標的となったが、未遂に終わった。

07年11月にはイスラム過激派の台頭を理由に緊急事態宣言を出したが、欧米から非難を浴びて解除。08年2月に実施した選挙で惨敗し、弾劾(だんがい)の動きを受けて同年8月に辞任した。

この時いったん国外へ出た後、13年の選挙に出馬しようと帰国したものの、在任中の罪を問う複数の訴追に直面して出国を禁止された。16年3月に病気治療目的の渡航を認められ、ドバイで療養を続けていた。

パキスタンの特別法廷は19年、国家反逆罪で本人不在のまま死刑を言い渡したが、この判決はその後、破棄されていた。

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