NZ当局、10団体と3人を起訴 22人死亡の火山噴火で責任追及

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昨年12月にホワイト島で起きた噴火の様子/Marty Melville/AFP/Getty Images

昨年12月にホワイト島で起きた噴火の様子/Marty Melville/AFP/Getty Images

(CNN) ニュージーランド北島沖で22人の死者を出した昨年12月の火山噴火をめぐり、同国の労働衛生安全監督機関は11月30日、労働者や観光客の健康と安全を守る対策を怠ったとして、組織10団体と個人3人を起訴したと発表した。

火山噴火はそれまで人気観光地だった北島沖のホワイト島(先住民マオリの名称はファカアリ)で昨年12月に発生し、地元のガイドや観光客など22人が死亡した。

裁判で有罪になった場合、それぞれの団体に対しては150万ニュージーランド・ドル(約1億1000万円)以下、個人に対しては30万ニュージーランド・ドル(約2200万円)以下の罰金が言い渡される可能性がある。

労働衛生安全監督機関は火山噴火について、「予想外の出来事だったが、予測不可能だったわけではなく、運営者には利用者を守る義務がある」と指摘した。

噴火の数週間前、同国の火山観測機関はホワイト島の警戒レベルを5段階で下から2番目の「2」に引き上げていた。

噴火が起きた当時、島内には家族連れなども含めて47人がいた。そうした観光客などは、自分たちの安全を守るための制度が整っていると想定して同島を訪れていたと労働衛生安全監督機関は指摘する。

噴火後の捜索救助活動に当たった関係者は、今回の捜査の対象にはならなかった。

起訴された団体や個人の名称は発表されていないが、火山活動を観測している研究機関のGNSサイエンスや、市民保護を担う国家緊急事態管理局は、起訴されたことを確認した。

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