米下院議長選候補、ＦＯＸインタビューへの参加取りやめ　共和党内から反発で

（ＣＮＮ） 米ＦＯＸニュースは６日午前、解任されたマッカーシー下院議長の後任候補らの同時インタビューを実施すると発表したが、共和党議員から激しい反発の声が上がり、有力候補らはインタビュー参加を取りやめた。

マッカーシー氏の解任を受け共和党が新指導者選出を急ぐ中、議員の間でくすぶる緊張が表面化した形だ。

有力候補であるジョーダン下院議員とスカリス下院院内総務はいずれも、９日に議会議事堂からＦＯＸニュースの司会者、ブレット・バイアー氏のインタビューを同時に受ける計画を撤回。議長選出馬の可能性がある別の議員も不参加を表明した。

事情に詳しい情報筋によると、ジョーダン、スカリス両氏は６日に協議した際、インタビューを受けるのは賢明ではないとの認識で一致し、計画は流れたという。

ＦＯＸニュースにコメントを求めたものの、現時点で返答はない。

共和党のカルロス・ヒメネス下院議員（フロリダ州選出）は６日朝のＣＮＮの取材に、インタビューの案は「生産的」ではないと指摘。誰が議長になるべきかは共和党内部で議論すべきことであって、テレビで放送する内容ではないとの見方を示した。

ジョーダン氏の広報担当は６日午前、現在１０日に予定されている党内会合に出席するまではインタビューに参加しない考えを表明した。スカリス氏の広報もＣＮＮに対し、参加する予定はないと明らかにした。

ＣＮＮは５日、下院共和党が米東部時間９日午後６時に対面会議を開くと報道。その後１０日に共和党の議長候補による会合が開かれ、１１日に内部選挙を行う予定だと伝えていた。