米、ロシアへの核情報提供を停止 新START履行停止に対抗

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(CNN) 米国防総省高官と国家安全保障会議(NSC)の報道官は28日、ロシアが米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止し、同条約のもとで行われてきた核戦力に関する情報の提供を打ち切ったことを受け、米国も対抗措置として情報提供を行わないと明らかにした。

ロシアの核情報提供の停止は同国のプーチン大統領が新STARTの履行を一時停止したことを受けた措置。新STARTは二大核保有国である米ロの間で結ばれている、核兵器に関連した唯一の二国間協定だ。米国はロシアの新START履行停止を強く非難し、NSCの報道官は「法的に無効」と断じた。

米国防総省のプラム次官補(宇宙政策担当)は「我々は昨日、ロシアとさらにやり取りし、6カ月ごとの情報交換の期限が月末に迫っていると念押しした」と説明。これに対しロシアは情報を提供するつもりはないと応じたという。プラム氏は「そのため、外交上の対抗措置として米国も情報を提供しない」と述べた。

同氏はまた「ロシアの無責任な行為への対応と、責任ある核保有国の行動と我々が確信するものを引き続き示すことのバランスを取ろうとしている」と述べた。

NSCの報道官は、対抗措置として情報提供を停止するという決定は「ロシアに条約の再履行を促すための正当な措置」だと説明した。

報道官はまた「戦略的安定のため、米国は引き続き自国の核戦力のレベルと態勢に関する透明性を促進する」と述べた。

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