米国務長官、中国外交トップと会談 偵察気球の再発防止を要請

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米中の外交トップが会談

(CNN) 米国のブリンケン国務長官は18日、中国外交トップの王毅(ワンイー)共産党政治局員と会談した。ブリンケン氏は中国の偵察気球が米国に飛来した問題について、「二度と起きてはならないことだ」と述べた。

両氏はドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議の場で、約1時間にわたり会談した。

気球問題が起きてから、米中の高官が直接会談したのは初めて。米国務省のプライス報道官によると、ブリンケン氏は終始率直な姿勢で会談に臨んだ。

プライス氏によれば、ブリンケン氏は冒頭で、中国が米領空に気球を飛ばしたのは「容認できず、無責任」な行為だと断言。この問題をめぐる米軍からの連絡に中国軍が応じなかったことにも遺憾の意を表した。ただし会談では、両国間の対話を拡大する何らかの仕組みで正式な合意には至らなかった。

米軍が気球を撃墜したのに対し、中国側は偵察用の気球を飛ばした事実はないと主張している。

中国の国営メディアは、王氏が18日にブリンケン氏と「非公式」に会談し、米国に関係修復を呼び掛けたと伝えた。

米国務省当局者によると、ブリンケン氏はバイデン米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が会談する可能性にも言及した。

バイデン氏は16日、気球問題をめぐって習氏と話し合う意向を示したが、撃墜したことを謝罪するつもりはないと述べていた。

プライス氏によれば、ブリンケン氏と王氏は会談で、ロシアによるウクライナ侵攻についても協議。ブリンケン氏は、中国がロシアへの支援を強化した場合の「影響と結果」を率直に警告した。

さらに台湾の平和と安定を守ることの重要性を強調しつつ、米政権は中国との紛争を望まないとの立場を改めて表明した。

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