米国防総省に緊張走る、長官解任後に高官の離任相次ぐ

米国防総省が文民トップの相次ぐ離任に揺れている/Staff/AFP/Getty Images

米国防総省が文民トップの相次ぐ離任に揺れている/Staff/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ政権が国防総省の文民トップの構造に大きくメスを入れている。エスパー国防長官の解任が発表された9日以降、3人の文民高官が相次いで職を離れた。同省では制服組も含めて緊張感が高まっている。

離任したのはエスパー氏の首席補佐官や同省の政策や情報活動を監督する高官ら。後任にはトランプ氏に忠実と目されている人物が就く。

ジェームズ・アンダーソン国防副次官(政策担当)は10日に辞任した。前任のジョン・ルード氏が今年2月に解任された後を引き継いでいた。アンダーソン氏が辞任を求められたのかどうかは不明。

後任にはアンソニー・タタ元陸軍准将が就く。タタ氏は今夏、政策担当国防次官に指名されていたが、超党派の反対に遭い指名が撤回されていた。イスラム教嫌悪の発言を繰り返し、様々な陰謀論も主張している。2018年にはツイッターで、オバマ前大統領がイスラム系の国々を助けて米国に害を与えた「テロリストのリーダー」と投稿していた。

元海軍中将のジョゼフ・カーナン国防次官(情報担当)も離任した。辞任か解任かは現時点で不明。

政府関係者によると、国防長官の首席補佐官には新たにカシュ・パテル氏が就く。直近では国家安全保障会議で対テロの要職を務め、エスパー氏の後任として国防長官代行に就いたクリストファー・ミラー氏と親しい人物。

国防総省はまた、エズラ・コーエンワトニック氏が国防次官代行として上記のカーナン氏の任務を引き継ぐとした。コーエンワトニック氏をめぐっては17年3月、耳目を集める報道がなされている。同氏の関与により情報機関の資料が下院情報特別委員会のニューネス委員長に提供されたという内容だ。当時ニューネス氏は、情報機関がトランプ氏の側近を不適切に監視していたとの主張を展開していた。

エスパー氏も含む文民トップの相次ぐ離任について、ある同省高官は「我々が断首に処されているような感じだ」と漏らした。大統領選でバイデン氏の当確報道が出てから2日後にエスパー氏が解任され、さらなる人事異動に同省の混乱は広がっている。波乱含みの移行期間が国家安全保障を損なうとの懸念も高まっている。

複数の情報筋は10日、ホワイトハウスはエスパー氏の解任後に次官に目を向けていると指摘。エスパー氏のチームがアフガニスタンからの早すぎる撤退に抵抗を示したことや、他の未解決の安全保障上の問題が今回の異動の要因との見方も伝えた。

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