米GDP、2.6%のプラス成長 2四半期連続のマイナスから一転

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プラス成長の主要因は米国に出荷される外国製品の減少によるものとみられている/Allen J. Schaben/Los Angeles Times/Getty Images

プラス成長の主要因は米国に出荷される外国製品の減少によるものとみられている/Allen J. Schaben/Los Angeles Times/Getty Images

米ミネアポリス(CNN Business) 米商務省の経済分析局は27日、2022年第3四半期(7〜9月期)の国内総生産(GDP)について年率換算で2.6%のプラス成長となったと発表した。

1〜3月期のマイナス1.6%、4〜6月期のマイナス0.6%から好転した。調査会社リフィニティブによると、エコノミストは7〜9月期の成長率を2.4%と予想していた。

バイデン大統領はGDPの回復を歓迎し、「経済回復が力強く続いていることのさらなる証拠」と述べた。

ただ、経済の原動力である個人消費には陰りが見え始めているようだ。経済成長は米国が現在リセッション(景気後退)入りしていないことを強調しているが、エコノミストは最新のGDPは景気後退が差し迫っていないことを意味するものではないと注意を促している。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)でソファや自転車などの耐久消費財に注がれていた消費者の関心が旅行や外食に移ったため、外国製品の輸入が減少し、輸入と輸出のバランスが変わったことが今回のプラス成長の主要因だ。

個人消費は年率換算で1.4%の伸びとなり、予想を上回ったものの、第1、2四半期より伸びは鈍化した。

米LPLファイナンシャルの主席エコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「より変動の大きい部門を除けば、成長の軌道は弱いと思われる。住宅市場の悪化となおも続くインフレ、そして米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な政策により、来年に向けて経済は不安定な状況にある」と述べた。

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