英語学習と自己投資

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夢の到着地を決めてから、2013年3月31日までの90日で勝負する。

正しい努力を順序良く行うには締め切りから逆算する手が一番効果的だ。もちろん、その前にどんな自分になりたいかセルフイメージしなければならない。通常、語学を習得するには、毎日コツコツ取り組んで1年くらいは計画しておきたいものだが、今回はわかりやすく、日本人にとって仕切りなおしが始まる「スタートの春」4月1日をゴールと位置づけてみよう。この「スタートの春」をどうスタートさせたいのかしっかり思い描くのだ。1月から3月末までは1月は31日、2月は28日、3月は31日と計算すると、きっちり90日ある。この90日で結果を出すと心に決めたとしよう。

費用対効果をベースに、英語学習を時間とお金の両面から見た投資として考える。目標設定はことごとく数学的に行ってみる。つまり宣言の全てに必ず数を入れる約束にする。数字は自分を客観視するのに役立つからだ。

例えば、英語学習を2013年1月1日から、月額15000円の投資を3ヶ月、3月31日まで続けるとする。総額45000円を90日で割ると、日割りで、英会話学習への投資額は500円。一日、ワンコインで英語が学び放題だということになる。見逃してはならないのは、スクールへの交通費と移動時間が節約できる。英語ができる人と出来ない人が年収レベルで200万違うというデータを参考にすると、1ヶ月あたり、200万円÷12ヶ月=約月額16万6千円の収入差が生まれる。この月額16万6千円の1割弱の投資、1万5千円はエビでタイを釣る投資方法だと言える。

「スタートの春」の4月には昇給試験を受けても良し、転職しても良し、海外と繋がれる輸出入販売に乗り出してもいいかも知れない。自分を客観的に管理する為に、何事にも語る言葉に数字を差し込みながらブレずに方向付けした通りに正しい努力を続ければ、あなたもセリーヌ・ディオンのように、英語を媒体として世界に打って出る人間になれるのかもしれない。

【著者紹介】
溝江 達英(みぞえ たつひで)
カナダ ラヴァル大学文学部日本語科主任 

早稲田大学第一文学部、一橋大学大学院言語社会研究科を経て、カナダ ラヴァル大学文学部言語学科博士課程修了。言語学博士(Ph.D) 英語スピーチコンテスト優勝経験を持つ。英語に加え、仏、独、西、伊、露語も堪能な言語学者である。

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