プーチン氏、金正恩氏に車贈る 「特別な人間関係の印」と北朝鮮メディア

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昨年9月、ロシア極東の宇宙基地で握手を交わすプーチン氏(右)と金正恩氏/Mikhail Metzel/Kremlin/Sputnik/Reuters

昨年9月、ロシア極東の宇宙基地で握手を交わすプーチン氏(右)と金正恩氏/Mikhail Metzel/Kremlin/Sputnik/Reuters

ソウル(CNN) ロシアのプーチン大統領は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記に車1台を贈った。北朝鮮の国営メディアが20日に明らかにした。両国の親密な関係を示す新たな兆候だが、米国ではこうした動きに対する懸念が浮上している。

車はロシア製で、金氏の私的な利用を念頭に18日、ロシア側から引き渡された。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

金氏の妹で北朝鮮政府の高官を務める金与正(キムヨジョン)氏は、兄に代わってプーチン氏に贈り物への感謝を表明。KCNAによると、両国首脳の特別な人間関係を明確に示すものだと述べたという。

米国の諜報(ちょうほう)当局者らは、新たな段階に入ったとみられる北朝鮮とロシアの戦略的パートナーシップについて、その長期的な影響への懸念を強めている。最新の諜報に詳しい多くの当局者がCNNに明らかにした。

ロシアはこの数週間、北朝鮮が供給した短距離弾道ミサイルを再三ウクライナの標的に向けて撃ち込んでいる。一方、米当局者は、北朝鮮が緊密さを増す対ロシア関係を利用して中国の影響下から自由になる可能性があると危惧する。中国の影響力は北朝鮮の核開発にとって重要なブレーキになっているとも目されるが、北朝鮮とロシアとの接近でそうした圧力は取り除かれかねない状況にあるという。

プーチン氏による車の贈与は、米国が北朝鮮の核開発に対して科している制裁に違反する可能性がある。ただ贅沢(ぜいたく)品の北朝鮮への売却が禁止されているにもかかわらず、金氏は数年にわたり様々な高級車に乗っている姿が目撃される。

同氏が乗る車両としてよく目にするのが、防弾仕様を施したメルセデス・マイバッハ・プルマン・ガードだ。価格は100万ドル(約1億5000万円)を超えるとされる。

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