英首相が閣議開催、同盟国によるフーシへの軍事行動の臆測流れる中

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スナク英首相=8日、英ランカシャー州アクリントン/Christopher Furlong/Getty Images

スナク英首相=8日、英ランカシャー州アクリントン/Christopher Furlong/Getty Images

(CNN) 英国のスナク首相は11日夜、閣議を開催した。英PA通信が伝えた。中東イエメンに拠点を置く親イラン派の反政府武装組織「フーシ」が紅海で攻撃を続ける中、英国や米国など西欧の同盟国がフーシに軍事行動を起こす可能性があるとの臆測が流れている。

キャメロン外相が午後8時前に首相官邸に入る姿が見られた。PA通信によると、閣議後に野党・労働党のスターマー党首や影の内閣のヒーリー国防相にも状況説明が行われるとみられる。

シャップス国防相は10日、フーシに対し、重要な海上輸送路の混乱が続くなら今後の展開に注意するよう警告。攻撃が続けばさらなる行動がとられるだろうとの認識を示した。

シャップス氏はX(旧ツイッター)に「昨日、英国王立海軍の軍艦にこの数十年で最大の攻撃が行われた」と投稿。「向かってくる攻撃用ドローン7機の破壊に成功したことは、乗船する水兵全員の能力の高さ、勇気、指導力を力強く示す。増大しつつある脅威から英国を守る上での王立海軍全体の重要性を示したことは明白だ」と続けた。

CNNは首相官邸に接触したが、閣議や英国の軍事行動に関する報道にコメントしないとの返答があった。

議員などからは政府がフーシに対する軍事行動の準備を進めるなら議会を召集すべきだとの声が上がっている。

英スコットランド自治政府のユーサフ首席大臣(首相に相当)は「英国は中東での軍事介入でいい歴史がない。従って、議会が招集され、議員が状況説明を受けた上で、英政府の提案する軍事行動へのいかなる決定も議論し、精査をする機会が確保される責務がある」とXに投稿した。

スコットランド国民党のフリン党首もSNSに議会が招集される必要があると投稿。メディアの報道に基づけば「本件が展開の早い、非常に複雑で深刻な状況にあるのは明白」と述べた。

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