歓楽街で「女性には危険」とコメント、タイ警察が中国人インフルエンサー摘発

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バンコクの夜の歓楽街「ナナプラザ」周辺/Andre Malerba/Bloomberg/Getty Images/File

バンコクの夜の歓楽街「ナナプラザ」周辺/Andre Malerba/Bloomberg/Getty Images/File

タイ・バンコク(CNN) タイを訪れていた中国人インフルエンサーの女性が、ビザ(査証)規定に違反したとして警察に摘発された。この女性は数日前、バンコク市内の歓楽街について、女性には危険と形容してタイで非難の的になっていた。

警察によると、摘発されたのはタイ国内を旅行していた中国国籍のジユ・ワン(28)さん。タイ滞在中にオンラインで商品を販売していたことが分かったとして、査証法違反の罪に問われた。

ワンさんは観光ビザで11月2日にバンコクに到着。「就労許可がないのにここで働いた」と警察は説明している。

タイはコロナ禍で途絶えた中国からの観光客を呼び戻そうとしているが、今回の事件は、自分が投稿したコンテンツが世間の反発を招いた場合、インフルエンサーが海外で罪に問われかねない現実を浮き彫りにした。

タイのメディア関係者に出迎えられる中国人旅行者=タイ・バンコクのスワンナプーム空港
/Jack Taylor/AFP/Getty Images
タイのメディア関係者に出迎えられる中国人旅行者=タイ・バンコクのスワンナプーム空港 /Jack Taylor/AFP/Getty Images

ワンさんは中国の動画投稿サイト「ドウイン(抖音)」などのSNSで300万以上のフォロワーをもつインフルエンサー。中国国内では利用できない西側のSNSにも投稿している。

問題の動画は今月5日、際どいアダルトバーが立ち並ぶバンコク市内の歓楽街「ナナプラザ」近くの通りを歩きながら、抖音に投稿した。

動画には、西洋人の男性数人がワンさんをじろじろ見つめるような様子が映っており、この場所は女性にとって危険だとワンさんはコメントしていた。この動画が拡散されるとタイ国民の多くは、タイのイメージが批判され、危険性が誇張されていると受け止めた。

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