台湾、マスク氏の「中国の一部」発言に強く反発

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イーロン・マスク氏の「台湾は中国の一部」とする発言に台湾政府が強く反論した/Romuald Meigneux/Sipa/AP

イーロン・マスク氏の「台湾は中国の一部」とする発言に台湾政府が強く反論した/Romuald Meigneux/Sipa/AP

香港(CNN) 台湾外交部(外務省)は、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が台湾を「中国の不可分の一部」と発言したことに強く反発した。

マスク氏は今週米ロサンゼルスで開かれたカンファレンス「オールイン・サミット」にリモートで参加し、台湾と中国の関係をハワイと米国の関係のようなものだとなぞらえた。

中国を「よく」理解していると公言する同氏は「(中国政府の)方針は台湾を中国に再統合するといったものだ」「彼らの視点に立てば、それはハワイのようなものに似ているかもしれない」と発言。

さらに「米太平洋艦隊が再統合に向けたあらゆる種類の取り組みを実力で止めているのが主な原因となって、恣意(しい)的に中国の一部になっていない、中国の不可分の一部のようなもの」と続けた。

中国の共産党政権は長年、台湾を自国領土の一部だと主張しているが、台湾を支配したことは一度もない。一方、ハワイは1959年から正式な米国の州となっている。

台湾の呉釗燮(ウーチャオシエ)外交部長(外相)は13日、SNSのX(旧ツイッター)に「よく聞いてほしい、台湾はPRC(中華人民共和国)の一部ではない。当然売り物ではない」と投稿。さらにマスク氏が「CCP(中国共産党)に対し、自国民にXを解放するように依頼することもできる」と皮肉った。

マスク氏が所有するXは、他の西側諸国のSNSと同様、中国本土で当局によってブロックされている。

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