フランス当局、iPhone 12の販売停止を命令 電磁波基準超え

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
iPhone12を手にポーズを取る男性=13日、フランス・ナント/Stéphane Mahé/Reuters

iPhone12を手にポーズを取る男性=13日、フランス・ナント/Stéphane Mahé/Reuters

(CNN) フランス当局は、米アップルのスマートフォン「iPhone 12」が電磁波暴露に関する欧州連合(EU)の基準を超えているとして、フランス国内での販売停止と販売済み製品の修理を命じた。アップルはこの主張に反論している。

フランス全国周波数庁(ANFR)は12日、同日をもってiPhone 12をフランス市場から撤去するようアップルに求めたと発表。「比吸収率が基準値を超えていることが測定で示された」としてiPhone 12はEU規制に準拠していないと結論付け、「アップルはiPhone 12の流通を防ぐため、直ちに対策を講じなければならない」とした。

これに対してアップルは、iPhone 12がSAR規制や各国の基準に準拠していることを示す自社と独立機関の検証結果は同庁に提出済みだと主張。ANFRの検証結果に反論し、引き続き同局と連携してiPhone 12の準拠を実証する意向だとしている。

ANFRによると、SARとは測定対象の放出源から人体に吸収されるエネルギーの吸収率を表す測定値。専門家や規制当局は、一般的には心配ないと説明している。

ANFRは現在使用されているiPhone 12について、「できるだけ早期に基準値に適合させるための是正措置を講じなければならない」とアップルに通告し、そうでなければリコールするよう指示した。

その上で、12日からはフランス国内の全流通網で販売停止を徹底させるとしている。

フランスのジャンノエル・バロ・デジタル経済相はiPhone 12について、「基準値よりわずかに高いレベルの波を放出していることが分かった」「このレベルは、健康リスクが懸念されるレベルよりも10倍以上低い」とツイートしている。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]