ポーランドとリトアニア、「ワグネルの動き」警戒 スバウキ回廊で首脳会談

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ロシア・サンクトペテルブルクのワグネルの施設を出る迷彩服姿の男性=2022年11月4日/Igor Russak/Reuters

ロシア・サンクトペテルブルクのワグネルの施設を出る迷彩服姿の男性=2022年11月4日/Igor Russak/Reuters

(CNN) ポーランドのモラビエツキ首相とリトアニアのナウセーダ大統領は3日、両国国境の「スバウキ回廊」で会談し、ロシアからベラルーシに移動したロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員らが北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領土の東側を不安定化させようとする可能性があるとの懸念を示した。

会談後の共同記者会見でモラビエツキ氏は「ワグネルは極めて危険で、このグループの部隊はNATOの東側を不安定化させるために同地域に向けて配備されている」と指摘した。

モラビエツキ氏は先月、ワグネルの戦闘員100人あまりが、ベラルーシとロシアの飛び地カリーニングラード州の間に横たわるポーランド領のスバウキ回廊の方向に向かっているとの情報が入ったと警告していた。

同氏は「今日、ポーランドとリトアニアの国境は東側の独裁主義からの圧力を阻止する自由世界の国境となっている」「我々の国境ではこの2年間、多種多様な手段を用いるハイブリッド攻撃が阻止された」などと主張。その上で、ワグネル戦闘員のベラルーシ駐留はロシアが「ポーランドとその同盟国の反応を探る方法」だと指摘した。

一方、ナウセーダ氏は「ワグネルがベラルーシにいることはリトアニアとポーランドの安全保障にとって新たなリスク要因」とツイッターに投稿。「警戒を緩めず、あらゆるシナリオに備えている」とも書き込んだ。

リトアニアの公共放送局LRTによると、ナウセーダ氏は3日、軍の配備計画を更新するなど、すでにベラルーシとの国境での警備強化を図っていることを明らかにした。

同氏はまた、ワグネルの戦闘員による敵対行為は全てロシアによる行為とみなされるとの見方を示した。

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