ジョンソン元英首相が議員辞職、自身の「追放」画策と下院調査を批判

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ジョンソン元英首相が議員を辞職する考えを表明した/Carl Court/Getty Images

ジョンソン元英首相が議員を辞職する考えを表明した/Carl Court/Getty Images

(CNN) ジョンソン元英首相は9日の書簡で、議会の委員会が自身の「追放」を試みていると批判し、議員辞職する考えを表明した。

ジョンソン氏は下院の委員会から書簡を受け取ったことを明かし、「困惑と驚がく」を覚えていると述べた。この委員会は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中、都市封鎖措置に違反してパーティーが開催された「パーティーゲート」を巡り、ジョンソン氏が議会に虚偽の証言をしなかったか調査している。

ジョンソン氏は書簡について、「私に対する手続きを利用して議会から私を追放しようと決意している」ことを明確に示すものだと指摘した。

委員会の報告書はまだ公表されていない。ジョンソン氏は、報告書は「不正確な記述ばかりで偏見の臭いがするが、議会のばかげた不公正な手続きの下では、私は異議を申し立てる正式な権限がない」としている。

そのうえで、ジョンソン氏は議員を即時辞職する考えを表明し、辞職に伴い直ちに補選が実施されると指摘した。

ロンドン警視庁は昨年、都市封鎖中に首相官邸での集まりに参加したとして、当時のジョンソン首相とスナク財務相(現首相)に罰金を命じた。現職の首相が違法行為で有罪となるのはジョンソン氏が初めてだった。

ジョンソン氏は今年3月、議会に誤解を招く説明をしたことを認めたものの、意図的ではなかったと主張していた。

議員辞職により、ジョンソン氏は政治生命の最後に至るまで自らの手で演出できるようになる。パンデミック中の行動を巡る調査の結果として補選が必要になったり、次回の総選挙で議席を失ったりすることはなくなり、国民から拒絶される不名誉な事態は避けられる。

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