トラの母子を殺した密猟者5人に禁錮刑 タイの裁判所

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殺されたトラの皮を見せるパークレンジャーら/Department of National Parks and Wildlife Conservation/DNP

殺されたトラの皮を見せるパークレンジャーら/Department of National Parks and Wildlife Conservation/DNP

タイ・バンコク(CNN) タイ西部カンチャナブリ県にあるトンパープン国立公園で昨年トラの母子を殺したとして、密猟者5人が6日、それぞれ禁錮5年の刑を言い渡された。

5人は保護対象の動物を殺した罪に問われていた。闇市場で売るために死骸の皮をはぎ、骨をいぶしたとされる。

昨年1月に公園の自然保護官らが見つけ、死骸の一部を押収した。現地の森林周辺で撮影された写真には、2頭分の皮や骨などが写っている。

被告らは家畜を襲ったトラへの報復だったと主張したが、裁判所はこれを認めず、森林の近くに住んでいるのだから自然保護の意識を持つべきだったとする判断を下した。

世界自然保護基金(WWF)によると、野生のトラは世界に約4500頭しか残っていない。近年は増える傾向にあるが、タイの国立公園や保護区に生息するトラは200頭を切っている。

トラにとって最大の脅威のひとつは密猟。中国やベトナムでは、漢方薬の原料となる皮や骨などの需要が大きい。

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